第7話【成毛滋の8ビートピッキング】

当時、グレコのエレキギターを買うと必ず付いて来た
おまけがあります。


成毛滋さんの「ギター教則カセットテープ」です。
正式名称は忘れました。
そして、この教則カセットテープの肝は
「8ビートピッキング」です。
所謂、「オルタネートピッキング」というヤツですね。
スイープでもエコノミーでもなく、
オルタネート、交互にです。

教則の題材の曲はツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」や
ディープパープルの「ブラックナイト」のイントロのリフでした。
それを一小節に8個の音なら8往復のアップダウン、
16個の音なら16往復のアップダウンで
ピッキングするという物でした。

ギターを始めたばかりの自分には
音を出さない所を空ピッキング(音は出さないで空振りする)
するという事が出来無くて、とりあえず音を出すタイミングで
アップだろうがダウンだろうが構わず弾くと言う事しか
出来ませんでした。

成毛さんの教則テープの通りにやろうと
すると頭ばかりで考えて、とても音楽に
ならなかったので、テープを聞くのをやめてしまいました。

でも不思議な物で、ある程度弾けるように
なってくると、無意識に成毛さんの8ビートピッキングを
実戦してる事に気付きました。

やはり、音楽と言う物は「考える」物ではなく、
「感じる」物なんですね。

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