第9話【リッチー補完計画】

夏頃になると、ある程度弾けるようになってきて、
KISSの簡単な曲なんかのリフを自分の耳で
コピーして弾いたり、ロッキンfに載ってる
コピー譜なんかを弾いていました。

チョーキングやトリル、スライドなんかの
テクニックも覚えて、自分の耳で聞き取れる簡単なソロなら、
ひっかかりながらも弾けるようになっていました。

そうなると、どうしても弾きたい曲が出てくるわけで・・・

そう、ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアです。
自分をロックの世界に引きづり込んだ張本人です。

「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフは
弾けるようになっていましたが、ソロになって、
早弾きの部分になると、何をやってるのか、さっぱり、
な状態で、まったくお手上げでした。

で、いつものようにロッキンfを眺めていると
何と、リットー・ミュージックから楽譜が出ている事に
気が付きました。
しかも、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は
「ライブ・イン・ジャパン」のバージョンではないですか。

もう、その時点で、完璧に弾きこなす自分を妄想していました。
「これで、俺もリッチーだ!」

早速、一ヶ月分のお小遣いを前借りして、
現金書留で注文しました。
当時は多分、注文してから、2〜3週間は
かかったと思うので、その間、ひたすら、
弾けるようになる自分を想像しながら
待っていました。

そして、ついに・・・

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