第2話【井上陽水はアイドル?】

カルロス・サンタナの事など当に忘れていた
小学校6年生(1974年)の頃、周りでは
「井上陽水」が流行っていて、
特に、流行に敏感な女の子なんかは
「陽水、絶対良いから聴いてみて」
とうるさいくらい言うので聴いてみたけど、
「何か変な声だし、暗い曲だな」というのが
正直な感想でした。

そんなある日、ロック好きの親戚のおじさんから
2本のカセットテープが送られてきました。

親戚のおじさんというのは、母親の弟で、
後に、自分がロックにのめりこむことになる
トリガーを引く重要な人物です。

送られてきたテープの内、1本は
井上陽水や吉田拓郎なんかの
フォークソングが入っていました。
多分、母親が小学校でフォークソングが
流行ってるよ、とおじさんに連絡したのでしょう。

もう1本は(当時の自分の感覚で)騒々しい音楽(ロック)が
いっぱい入っていました。
恐らく、おじさんは「フォークソングを聴くようになったんだったら、
いっちょ、これ(ロック)も聴かせておくか」
みたいな感じだったのでは、と勝手に想像しておきます。

記憶に乏しいのですが、確か、
エアロスミスの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」と
「S.O.S.」が入っていたのは覚えています。

それから毎日、その2本のテープを
繰り返し、聴いていました。

ところで、当時、12歳年上のおじさんは
小学生が井上陽水のような音楽を
聴いてるのを不思議に思わなかったのか
ちょっと疑問です。

ほとんど、アイドルと同じような感覚で
聴いていたので・・・

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