第26話【新たなギタリストとの出会い】

音楽鑑賞協会主催のライブは年に3〜4回開催されていたが、
自分は春・夏・秋は部活でサッカーをやっていたので、
ライブに出れるのは冬だけでした。
でも、ライブは観には行っていました。
H田君とかは一年中ライブに出ていたので、
ちょっと羨ましいなとは思っていました。

で、ライブを観に行くとよく出演している
上手なギタリストがいまして、
聞くと隣町の高校に行ってる一歳年上の
ギタリストでした。
YAMAHAのSGを使っていて、
ロックというよりはちょっとFusionっぽい
ギターを弾く人でした。

彼の名前は『S我部』さん。
そして、彼と一緒にバンドをやっていた
キーボードの女の子が実は自分と同じ高校の
一年下にいたわけです。
彼女の名前はK川さん。
もちろん、彼女とも知り合いでした。

当時、S我部さんは一緒にバンドをやってる
ベースの人に不満を抱いていて、
顔見知りになった後、ライブを観に行くと、
自分の所に寄って来て
「ベースのヤツ、どうしようもないんだよな」
といつも愚痴を言っていました。

そうしているうちに、恐らく、キーボードのK川さんから
S我部さんに自分がベースに転向した話が
伝わったのでしょう。
「一緒にバンドやってみない」という話になりました。
自分もある程度は弾けるようになっていたので、
冬のライブなら大丈夫です。
という事で一緒にバンドをやる事になりました。

他のメンバーはキーボードのK川さん、
ドラムはS我部さんとすでに知り合いだったS口君、
そして、歌入りの曲も何曲かやるので、
同じ高校から歌えそうな子を連れてきました。

H田君は当時、違うメンバーとバンドをやっていましたが、
H田君、S口君とは他のメンバーは流動的でも
高校3年生になれば、一緒にやることは
暗黙の了解だったので問題はありませんでした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする